スペイン「日本が最大のライバル」

　ロンドン五輪サッカー男子のスペイン代表を率いるルイス・ミリャ監督がこのほど、マドリード郊外でインタビューに応じ、１次リーグ最大のライバルに、初戦で当たる日本を挙げた。（共同）

　－五輪での目標は

　ミリャ監督　メダル獲得といった目標は掲げない。目標はいかにフル代表のプレーに近づけるようになるかにある。一歩一歩、確実に戦っていければと考えている。日本が最大のライバル。まずは初戦をしっかりと戦いたい。

　－最大のライバルは日本か

　ミリャ監督　そうだと思う。集中力を欠かさず、油断せずに戦いたい。そのためにはベストのコンディションで日本戦に臨みたい。

　－日本のイメージは

　ミリャ監督　ダイナミックでまとまっている。それ以外にも、多くの選手が欧州のサッカーを経験し、成熟度を感じる。中盤がＦＷに点を決めさせる決定的なパス出しもうまく、プレーも速い。サイド攻撃も優れている。酒井宏樹（ハノーバー）や宇佐美貴史（ホッフェンハイム）らは要注意だ。

　－スペインにとって五輪とは

　ミリャ監督　われわれは五輪に出場するため、予選から戦わなくてはならなかった。簡単な道ではなかった。スペインは（銀メダルの２０００年シドニー五輪以来）１２年間、出場していない。国民は歓喜と期待でいっぱいだ。

　－選手招集で各クラブとの間に問題は

　ミリャ監督　ティアゴ（バルセロナ）が負傷し、サンホセ（ビルバオ）が水ぼうそうになり、ギリギリで厄介なことは起きているが、クラブ間との問題はない。

　－日本は香川真司がメンバー入りしなかったが、スペインに追い風になるか

　ミリャ監督　彼は欧州で大活躍して高いレベルを証明し、マンチェスター・ユナイテッドに移籍した偉大な選手だ。スペインにとって追い風かどうかは分からないが、確かに日本には（メンバーに入っていれば）重要な選手だったと思う。

　［2012年7月13日17時24分］