岩渕は屈指のドリブラー／なでしこ紹介

＜ＦＷ岩渕真奈（１９＝日テレ）＞

　日本屈指のドリブラーが、大一番に間に合った。岩渕は「五輪は特別。初めてそういう舞台に立つことが楽しみ」と話す。

　身長１５５センチと小柄で細身。だがスピードに乗ったドリブル突破は簡単に止められない。世界レベルで通用するのも証明済み。昨年の女子ワールドカップ（Ｗ杯）初戦のニュージーランド戦では大柄な相手守備陣をドリブルで切り裂き、宮間（岡山湯郷）の決勝ＦＫを呼び込んだ。

　右足小指の疲労骨折などに苦しみ、１月には手術を受けたが痛みが完全には取れず、６月のリーグ戦で再び負傷。スウェーデン遠征を辞退した。「正直（落選を）覚悟もした。その時、一番心が痛かった」と振り返る。

　２００８年のＵ－１７（１７歳以下）女子Ｗ杯で大会の最優秀選手に輝き、「なでしこジャパン」の将来を担う逸材として期待されてきた。「Ｗ杯ですごい結果を残せて、その後の大会。今後の女子サッカーにとっても大事な試合」と、今回の代表では最年少ながら自覚も十分だ。（共同）

　［2012年7月18日14時23分］