安藤、16歳から世界経験／なでしこ紹介

＜ＦＷ安藤梢（３０＝デュイスブルク）＞

　安藤の代表デビューは１６歳で臨んだワールドカップ（Ｗ杯）だった。今回、３０歳で３度目の五輪に臨む。「初の世界大会は一番年下だったのに、今回は上の方。五輪は独特の雰囲気があるが、経験を生かしたい」と頼もしく抱負を述べた。

　全員が献身的に役割を果たすのが、なでしこジャパンの強さの要因だが、それを象徴するような選手だ。昨年のＷ杯でも得点こそなかったが、攻守に労を惜しまず走り、快進撃を支えた。

　ＦＷとしての高い能力を持つ。速さを生かして相手ＤＦの背後を突き、得意のドリブルで突破を図る。さらにドイツ移籍後は強さも加わり「自信がついて、どんな相手でも余裕が持てるようになった」とプレーの幅を広げた。

　北京五輪ではあと一歩でメダルを逃し、同学年で仲のいい丸山（大阪高槻）とロンドンでの雪辱を誓った。「先輩たちが積み上げてきたものを出して、金メダルを取りたい」と、日本女子の先駆者たちの思いも背負い、頂点を目指す。（共同）

　［2012年7月19日17時12分］