あたり負けない高瀬に期待／なでしこ紹介

＜高瀬愛実（２１＝ＩＮＡＣ神戸）＞

　２１歳の大型ストライカーにとっては予想外の知らせだったようだ。高瀬は「メンバーに入らないと思っていた。その中で連絡をもらい、本当にうれしかった」と素直に喜んだ。

　１６４センチ、６０キロのがっしりした体格。国内リーグでは接触プレーで相手が簡単に倒れるため、反則を取られることが多い。「代表戦の方が思い切りやれていい」と言うほどだ。

　能力を高く評価する佐々木監督は、本職のＦＷ以外でも起用してきた。器用さはないが「ノリさんが使えると思ったのなら、チームのプラスになるかな」と期待を肌で感じる。選手が１８人と少ない五輪は、その経験を生かす場になる。

　昨年は所属チームでプレーに悩み、定位置を失った時期も。五輪予選で「力のなさがふがいない」と涙を流した。出場機会がほとんどないまま終わり、不完全燃焼だったという女子Ｗ杯から１年。「自分がこういうところにいられるのは驚き」と表現した五輪の舞台での活躍を誓う。（共同）

　［2012年7月21日23時20分］