ワンバック、リベンジに燃える／サッカー

＜ロンドン五輪・サッカー：米国４－３カナダ＞◇６日（日本時間７日）◇女子準決勝◇マンチェスター

　３－３で迎えた延長後半ロスタイムだった。モーガンが右クロスを頭で合わせ、米国が劇的な決勝点。放心状態で座り込むカナダイレブンの傍らで、歓喜の輪ができた。サッカー女子が正式種目入りした１９９６年アトランタ五輪から５大会連続の決勝進出を決め、スンダーゲ監督は「このチームには特別な何かがある」と選手を称賛した。

　３度もリードを奪われる展開となったが、指揮官は「私たちは負けを拒み、常に勝つ方法を見つける」と諦めなかった。絶好調のラピノーが２ゴール。後半３５分にワンバックのＰＫで三たび追い付くと、ＰＫ戦に入る寸前でカナダを仕留めた。

　９日（１０日未明）の決勝では、昨年の女子Ｗ杯決勝でＰＫ戦の末に屈した「なでしこジャパン」と再戦する。５試合連続ゴールのエース、ワンバックはリベンジに燃え「決勝進出を疑っていなかった。Ｗ杯で負けた後、望んでいたこと」と意気込んだ。

　［2012年8月7日10時23分］