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扇原と明日菜 ママ友だった

 サッカー男子五輪代表のMF扇原貴宏(20=C大阪)と、なでしこジャパンMF田中明日菜(24=INAC神戸)が、母親の趣味で生まれた不思議な出会いからおよそ15年、劇的な再会を果たし、男女ダブルメダルどりに弾みをつける。2人の両親は共に大阪・堺市出身で、同じママさんバレーボールチームに所属。実は幼少期、練習する母親たちの脇で、一緒にサッカーボールを蹴り合っていた。16日、再会する2人は五輪直前合宿へ向け出発する。

 堺市から五輪出場メンバーに選出された男女のボランチMF扇原とMF田中は、実は幼少期に一緒にボールを蹴った仲だった。扇原の母真由美さんと田中の母佳子さんがかつて、堺市のママさんバレーボールチーム「かおりクラブ」でともにプレー。今は田中の母が多忙のため、一緒にプレーはしていないが、かつては県内で合宿を行い、母親に連れられて合宿に同行していた扇原と田中は、母親たちがバレーの練習をしているコートの脇で、2人でサッカーボールを蹴り合って遊んでいたという。

 扇原 そうなんですよ。僕は小学校に入る前くらいだったので、小さくて覚えていないんですけど、母から聞いて知ってます。明日菜さんはあの年で代表でプレーしていてすごいなと思っていました。

 田中 多分、小学校低学年くらいの時かな? 親同士が仲が良かったので、母から聞いて知っていました。アジア予選でも「あっ、出てるな~」って思って見ていたんです。11日もテレビで応援してました。

 11日の壮行試合では同じ国立でともにピッチに立ったが、入れ違いで顔を合わせることはできなかった。だが五輪代表となでしこジャパンは16日に男女とも同便でそれぞれ英国、フランスの直前合宿地に向けて出発する予定。空港では幼少期以来、久々の再会が実現することになりそうだ。

 扇原 空港で見かけたら声かけてあいさつしようと思います。なでしこに負けないように僕たちも一緒に頑張りたい。

 田中 しゃべる機会があればいいと思う。同じボランチなんで、一緒に頑張ってメダルが取れればいいなと思っています。

 学区が違ったため、その後、長い間顔を合わす機会はなかったが、互いに五輪メンバーに選出されたことで実現する再会のチャンス。メダルを目指す2人に五輪の神様が与えてくれた一足早いご褒美は、五輪代表となでしこジャパンにとっても吉兆となるかもしれない。【福岡吉央】

 ◆扇原貴宏(おうぎはら・たかひろ)1991年(平3)10月5日、大阪府生まれ。C大阪ジュニアユース、同ユースを経て10年にトップ昇格。リーグ通算26試合5得点。五輪代表では10試合2得点。左足から繰り出す正確なキックが武器。184センチ、72キロ。愛称はタカ。

 ◆田中明日菜(たなか・あすな)1988年(昭63)4月23日、堺市生まれ。ラガッツァFC高槻スペランツァを経て宮城・常盤木学園高入学。06年全日本女子U-18(18歳以下)大会優勝。卒業後の07年にTASAKIに入団し、開幕戦から出場。09年INAC神戸入り。11年なでしこリーグのベストイレブン。同年3月のアルガルベ杯スウェーデン戦で代表デビュー。国際Aマッチ通算15試合3得点。164センチ、52キロ。血液型A。

 [2012年7月14日6時49分 紙面から]



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