日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。



サッカー Soccer
  1. トップ
  2. ニュース
  3. フォト
  4. 日本戦速報
  5. 日程&結果
  6. 男子決勝T
  7. 女子決勝T
  8. 選手名鑑
  9. 競技メモ
  10. 五輪史
  11. 歴代成績
  12. なでしこジャパン

大津V弾!メダル候補倒した/親善試合

後半、ゴールを決め喜ぶ大津(撮影・菅敏)
後半、ゴールを決め喜ぶ大津(撮影・菅敏)

<国際親善試合:日本2-1メキシコ>◇21日◇英ノッティンガム・シティグラウンドスタジアム

 いけるぞ、関塚ジャパン! ロンドン五輪に臨む男子五輪代表がメキシコ五輪代表との大会前最後の壮行試合に臨み、勝利した。1-1の後半42分、途中出場のFW大津祐樹(22=ボルシアMG)が右足ミドルで決勝ゴールを決めた。メダル候補の強敵に苦戦を強いられたが、少ない好機を生かし、26日のスペインとの五輪初戦に向けて最高の白星を挙げた。今日22日からはグラスゴーで最終調整を行う。

 さすがの強敵も表情を失う一撃だった。後半42分、DF吉田から縦パスが上がると、FW杉本が相手DFとの空中戦に跳び上がる。相手選手の頭に跳ね返ってこぼれたボールに、大津が全集中力を注ぐ。体をねじ曲げ、右足を大きく上げて振り抜いた。揺るやかなカーブを描いたボレーシュートは、ゴール左隅に突き刺さった。

 「自分で想像していた通りの軌道に行った。今日は途中からだったので自分的にも燃えていたので、結果を出せて良かったです」

 後半25分、FW永井に代わって出場。ボールを支配される中で、絶好のチャンスをモノにした。豪快な決勝弾に、試合後も興奮の表情が冷めなかった。昨年11月の五輪アジア最終予選バーレーン戦(国立)で決勝点を挙げたアタッカーが、またも“救世主”ぶりを発揮。チームは18日の壮行試合ベラルーシ戦に続く連勝で、最高の形で五輪本番に臨むことになった。

 泣きながら、はい上がってきた。柏に所属した09年、大津は毎日の練習後に30分のジョギングを続けた。5月8日朝、当時の高橋真一郎監督(現東京Vコーチ)は2日後のG大阪戦で大津の先発出場を決めるが、よりによって大津がその日の練習に寝坊して遅刻。同監督は「おまえの顔なんか見たくない。帰れ!」と突き放した。しかし大津はその日、1人泣きながら走り続けたという。高橋監督は「3時間は走ってたんじゃないかな。おれも情が移っちゃってね。選手にも説明してガンバ戦で先発させた。もしあそこで帰ってたら、そこまでの選手だったと思う」と振り返った。

 メキシコは6月のトゥーロン国際で優勝した、メダル候補。日本は試合開始1分にMF東のゴールで先制したが、前半39分にはトゥーロン国際得点王のFWファビアンに豪快なミドルを決められた。ワンタッチで、素早いパスでスピードを誇る相手に苦戦。26日に戦うスペインもパスサッカーを攻撃のスタイルとしており、同様に厳しい戦いが予想される。その中で、数少ないチャンスで2ゴールを奪い、勝利をつかみ取ったことは大きな収穫となった。関塚隆監督(51)も「後半はアグレッシブに出て行けた。最後までチームが1つになって戦うことができたのは収穫」と充実した表情で振り返った。44年ぶりのメダル獲得へ。臨戦態勢を整えた関塚ジャパンが、いよいよ決戦の舞台に立つ。【福岡吉央】

 [2012年7月22日7時11分 紙面から]



五輪サッカーコラム

Nikkan Olympic Soccer Columns
セルジオ越後の辛口ジャッジ

セルジオ越後の辛口ジャッジ

セルジオ越後がサッカー五輪代表を辛口チェック

攻めて勝つ日本になれ[13日09:25]

サッカー解説・鈴木良平

サッカー解説・鈴木良平

女子日本サッカー代表初代監督がなでしこジャパンの戦いぶりを解説。

中盤守備課題 個の強さ磨け[11日08:49]

サッカー評論・宮本ともみ

サッカー評論・宮本ともみ

「ママさんボランチ」宮本ともみが、なでしこジャパンの戦いぶりを評します。

若い世代に夢与えられた[11日08:49]