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「遠めが効く」川澄スウェ~ダンだ

練習の合間、笑顔を見せる川澄(撮影・松本俊)
練習の合間、笑顔を見せる川澄(撮影・松本俊)

 ミドルシュートを打ちまくれ! MF川澄奈穂美(26=INAC神戸)が、W杯の再現となるミドル弾での2試合連続ゴールを目指す。

 スウェーデン最大の穴は「前すぎるGKのポジショニング」にあった。前日26日、選手、スタッフ全員でスウェーデン-南アフリカ戦(25日)の映像をチェックすると、失点シーンで身長179センチのGKリンダールが判断を誤っていた。ペナルティーエリア付近でポジショニングするリンダールに、センターサークル付近でボールを奪った相手選手のロングシュートに頭を越された。

 まるでW杯スウェーデン戦での川澄のゴールだった。川澄は「遠めからのシュートは非常に効く。それはノリさんにもどんどん打てと言われています。W杯での私の得点も分析があってのもの」と話した。

 カナダ戦では五輪初ゴールとなる先制弾。スウェーデンとの相性も過去3戦出場3ゴール。「カナダ戦はサイドを突くことが多かったが、中、中に切り返して、どんどんミドルを打っていきたい。やっぱり五輪という夢舞台での得点は格別」。男子のスペイン撃破に「いい意味でライバル視している。次は女子も負けられない」と、得点意欲もさらに高まった。レギュラーの座をつかんだW杯のスウェーデン戦から1年。大舞台で再び巡ってきた対戦に“スウェーデンキラー”が、ミドルシュートを打ちまくる。

 ◆川澄のW杯スウェーデン戦VTR 昨年7月13日の準決勝で対戦(フランクフルト)。大会初スタメンの川澄は、2-1とリードして迎えた後半19分、相手GKがペナルティーエリア付近まで飛び出してクリアしたボールを、ゴールまで約30メートルのやや左寄り地点で受けた。ワントラップして迷わず右足ループでGKの後方を狙うシュートを放つと、これがダメ押しの3点目となった。前半19分にも先制弾を挙げ、計2得点。3-1で快勝した。

 [2012年7月28日7時11分 紙面から]



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