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永井V弾!決勝T進出/サッカー

日本対モロッコ 前半、シュートを放つ永井(撮影・PNP)
日本対モロッコ 前半、シュートを放つ永井(撮影・PNP)

<ロンドン五輪・サッカー:日本1-0モロッコ>◇29日(日本時間30日)◇男子1次リーグD組◇ニューカッスル

 男子1次リーグD組第2戦が行われ、日本が終了間際、後半39分のFW永井謙佑(23=名古屋)の決勝ゴールで、モロッコを下し、ベスト8進出を決めた。日本は勝ち点6として、00年シドニー五輪以来、3大会ぶり3度目の決勝トーナメント(T)進出。日本が1次リーグ2戦目で決勝T進出を決めたのは初。日本は8月1日にコベントリーでホンジュラスと対戦後、同4日に決勝T1回戦(準々決勝)に臨む。

 132年の歴史あるセントジェームスパークで、関塚日本が晴れ渡る青空のもと、必死にモロッコゴールを目指した。大金星を挙げた初戦スペイン戦から中2日で挑んだ第2戦。勝てば自動的に1次リーグ突破が決まる一戦で、関塚隆監督(51)は、初戦で左足首を打撲したFW大津祐樹(22=ボルシアMG)を先発で強行起用。左足首を捻挫したDF酒井宏樹(22=ハノーバー)に代え、DF酒井高徳(21=シュツットガルト)を右サイドバックに据えた。

 日本はスペイン戦に続き、カウンターとセットプレーから好機を演出。前半37分にはFW大津がミドル弾。同42分にはCKでDF鈴木のシュートがライン上できわどくGKアムシフに抑えられた。さらに、DF吉田の打点の高いヘッドが惜しくもゴールをそれるなど、得点には至らなかったが、果敢にモロッコゴールを脅かした。

 守っては身体能力と個人技の高さで意欲的に攻めてくるモロッコFWアムラバトをDF吉田、鈴木が徹底マークして、決定機をつくらせない。18分には酒井高が体を張って、シュートを連続して体に当てて防ぐなど、闘志でも1歩もひけを取らない。

 チームの絆は7月8日の集合以来、短期間で急激に深まった。オフの時間にはオーバーエージ(OA)の主将DF吉田に23歳以下の選手たちが次々と「顔デカイ!」などとツッコミを入れ、MF東も1つ上のMF清武を「ナメタケ~」と呼んでチームを和ます。

 選手たちはモロッコ戦の前、リフレッシュルームに自主的に集まり、ミーティングとは別に選手たちだけでモロッコ対策について話し合ってきた。アジア予選までは「試合当日会場入りしてからもふわふわしていた」(GK権田)チームは、自覚を持って戦える集団へと生まれ変わった。

 主将DF吉田は「1位突破がベスト。皆、オンとオフの切り替えができている。子供じゃないんでやれると思う」と話していた。「スペインに勝って期待が膨らんでいると思うが、油断しないように」と、チーム全体を引き締め、全員が責任あるプレーを続けた。

 停滞していた流れが、一気に日本寄りになった。後半39分。ハーフウエーライン付近からMF清武が、俊足のFW永井へロングパスを出した。永井が一気にゴールへと迫る。飛び出した相手GKと1対1になり、右足アウトでループ気味のシュートを放った。ボールは無人のゴールへ。日本が先制した。待望のゴールだ。

 苦しい時間をしのぎ、その1点を守りきった。日本は1試合を残して、12年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。勝利の立役者は俊足の永井だった。【福岡吉央】

 [2012年7月30日6時58分 紙面から]



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