関塚日本歴史作る！聖地で因縁メキシコ戦

　【ロンドン（英国）６日＝福岡吉央】男子五輪代表の関塚隆監督（５１）が、日本サッカー界史上初の五輪での決勝進出を誓った。「４４年ぶりの準決勝ですべてを出して歴史をつくっていきたい」。五輪でメキシコと対戦するのは、日本が銅メダルを獲得したメキシコ五輪３位決定戦以来。メキシコのフェルナンド監督（５４）は「あれは悔しい思い出」とリベンジに燃える。

　５日、マンチェスターからロンドン入りした関塚監督は公式会見に臨み「結束して一体感を持って戦いたい。我々の自信と誇りを持って、持っているものをすべて出し、４４年ぶりのベスト４で歴史をつくっていきたい」と、強い口調。

　銅メダルを獲得した６８年のメキシコ五輪以来の準決勝。関塚監督は「僕は８歳だったので印象はない」と言いつつ「五輪での銅メダルはサッカー界にとって歴史に残る大会だった。釜本さん、杉山さんがいて、僕の恩師である宮本さんも出ていた。（自分が現役時代の）ユース（日本代表）の時の監督も松本育夫さんだった。銅メダリストの方々に指導されているので、縁を感じています」と、続けた。

　一方、メキシコのフェルナンド監督は４４年前の対戦について「あの時のことは覚えている。私は１０歳だった。カマモトが２点とって負けた。すごく心が痛かった。彼の名前はメキシコ人の誰もが知っているよ」。今回の対戦について「日本はエジプトにも３－０で勝っているし、準々決勝で９０分しか戦っていない。我々は１２０分試合をした。だが、メキシコにとってもあれ以来のメダル獲得のチャンス。どっちが勝つかは五分五分だ」と闘志をたぎらせた。

　［2012年8月7日7時11分　紙面から］