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セルジオ越後辛口ジャッジ 五輪コラム セルジオ越後辛口ジャッジ

 ◆セルジオ越後(せるじお・えちご) 1945年(昭和20年)7月28日、サンパウロ生まれ、日系2世。18歳で名門「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍しブラジル代表候補にも選ばれる。72年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多い。

4、5点取れた 大事なのは次の試合

<ロンドン五輪・サッカー:日本1-0スペイン>◇26日(日本時間27日)◇男子1次リーグD組◇グラスゴー

 1次リーグ初戦の戦い方をしたスペインと、まるで決勝戦のように死に物狂いでプレーした日本の差が出た。そもそもスペインの調子は最悪だった。スピードがなく、攻撃も縦にパスを出すだけ。フル代表のようなサイド攻撃もなかった。だから日本の激しいプレッシャーが効いた。

 だからこそ、もう1度、課題を考えてほしい。永井がシュートを外し続け、清武も決められなかった。決定機をきちんと決めていれば、4、5点は取れていた内容だった。10人になって守備が崩壊したスペインを相手に、得点を重ねることができなかったのが現実だ。それから、この試合で大会は終わりじゃないんだ。あれだけ前半から激しく動いてプレッシャーをかけ続け、次戦モロッコ戦も同じサッカーができるのか。

 マイアミの奇跡を思い出してほしい。初戦でブラジルに勝ちながら、決勝トーナメントには進めなかった。大事なのは次の試合。今日はたまたまスペインの不調ぶりと、日本の必死さが組み合わさって大金星につながった。でもまだ始まったばかりなんだ。(日刊スポーツ評論家)

 [2012年7月27日10時44分 紙面から]



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セルジオ越後の辛口ジャッジ

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