麻也 来年の東アジア杯で韓国に借り返す
ロンドン五輪で44年ぶりの4強入りを果たした男子五輪代表が12日、帰国した。3位決定戦では宿敵・韓国に敗れ、銅メダルをあと1歩で逃した日本。来年7月の東アジア杯(旧東アジア選手権)では韓国と再戦する。メンバーは国内組を中心に結成される見通しで、選手たちは韓国への雪辱に燃えている。
成田市内のホテル。このチームでは最後となった取材エリアで、主将のDF吉田麻也(23=VVV)が少し目線を上げて話した。
吉田 帰りの飛行機の中でも、常に韓国戦の悔しさがよみがえってきた。忘れることはない。チャンスがあれば、もう1度韓国とやりたい。2度と負けたくない。
成田空港では関塚隆監督(51)とともに空港職員から花束を渡され、500人以上のファンから歓声が上がった。熱烈な歓迎に笑顔だったが、心の中は宿敵・韓国にメダルを譲った悔しさでいっぱいだった。そのリベンジの舞台は、1年後にやってくる。
来年7月に韓国で開催予定の東アジア杯。日本と韓国、中国はシード国で対戦が決まっている。国際Aマッチデーではなく選手招集の拘束力がないため、海外組招集は流動的。ただ、韓国戦は公式戦以外で強化マッチを組むのは難しい。互いにライバル心を燃やす国民性から、ケガ人発生を恐れ、壮行試合などを含め、韓国戦はタイミングが難しい。それだけに、東アジア杯は吉田ら雪辱に燃えるロンドン五輪世代には大きなモチベーションになる。
大会前まで主将を務めたDF山村は、日本への帰路の道中で「W杯では今のメンバーが多く選ばれるようにしよう」と仲間と約束したことを明かした。来夏の韓国戦で結果を残し、屈辱を果たせば、その1年後のブラジルW杯に向けたアピールにもなる。
関塚ジャパンは、この日をもって解散。スペインを破って快進撃を見せたが、最後に韓国に完敗したことで、悔しさが残る大会となった。試合直後は吉田ら多くの選手が涙を流し、韓国の選手とシャツを交換し、再戦を誓い合った。「忘れることはない」。吉田の言葉を選手全員が胸に刻み、1年後の決戦に向けて再び歩み始める。【由本裕貴】
◆東アジア杯 東アジア連盟主催の地域大会で、前身は90年にスタートしたダイナスティ杯。男子は03年に第1回が行われ、来年が5回目。第1回から韓国、中国、韓国、中国が優勝。来年は9カ国が出場し、シード国の日本は決勝ラウンドから登場する。優勝チームは賞金50万ドル(約4000万円)を獲得する。
[2012年8月13日7時12分 紙面から]
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