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セルジオ越後辛口ジャッジ 五輪コラム セルジオ越後辛口ジャッジ

 ◆セルジオ越後(せるじお・えちご) 1945年(昭和20年)7月28日、サンパウロ生まれ、日系2世。18歳で名門「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍しブラジル代表候補にも選ばれる。72年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多い。

この4位を「良し」とするな

<ロンドン五輪・サッカー:日本0-2韓国>◇10日(日本時間11日)◇男子3位決定戦◇カーディフ

 準決勝のメキシコ戦に続き、また恐れていた展開となった。追いかける状況になると何もできない。相手にスペースを消されると、永井が消えてしまう。長身の杉本を前線に入れてボールを放り込むのかと思えば、まだパスをつないでいる。今大会序盤で勝っていた時のような戦術以外、準備していなかったのだろう。

 準備不足といえば、チーム作りの段階から、協会による各クラブへの根回しもなく、ベストの人選が出来たとは言い難い。このチームには欧州のトップクラブでレギュラーでプレーしている選手っていないじゃない。日本代表は08年、10年と2大会連続でU-19アジア選手権準々決勝の韓国戦に負けている。リベンジを期した今大会だったが、若い世代から周到に準備してきた韓国とは、差は広がる一方だな。

 僕が一番危惧しているのは、今回の4位を協会がなんとなく「良し」としてしまうこと。そうすると今後への改革も遅れてしまう。「あと1人、別の選手を呼べればもっと違った結果があった」とか、「もう少し、戦術を徹底していれば上に行けた」とか、ずっと悔しがった方がいい。

 [2012年8月12日9時59分 紙面から]



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セルジオ越後の辛口ジャッジ

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