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寺川涙の銅!史上最年長/競泳

女子100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得し笑顔の寺川(撮影・たえ見朱実)
女子100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得し笑顔の寺川(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:競泳>◇30日(日本時間31日)◇女子100メートル背泳ぎ決勝

 寺川綾(27=ミズノ)が58秒83の日本新記録をマークし、銅メダルに輝いた。50メートルを5番手で折り返すと、そこから意地を見せた。ラスト勝負で、ライバル視していたズエバ(ロシア)を0秒15差で抑え、五輪の舞台で悲願のメダルをつかんだ。寺川は競泳女子のメダリストとしては、史上最年長となった。

 ミックスゾーンに現れた寺川は感極まり、涙が止まらなかった。「メダルの色は違ったけど、チームのみんながいい雰囲気をつくって送り出してくれた。(ゴールに)タッチする時は、平井コーチの顔がうかんだ。『タッチしっかりやるんだぞ』って、最後に思い出してのこの結果。私一人のものじゃない。こういうコンディションで送り出してくれたトレーナーさん、コーチ、そしてチームメートのおかげ。みんなにありがとうと言いたい」。涙で言葉は途切れ、途切れとなったが、気持ちを込めて、レース直後の率直な感想を口にした。

 200メートルは回避し、100メートル1本にかけた。北京五輪の選考会で代表切符を逃して4年。平井コーチに弟子入りを志願し、一度は断られながらも、粘り強く直訴し、師弟関係となった。平井コーチは「僕の顔が浮かんできたと言ってましたが、それくらい冷静にレースができた」と愛弟子の晴れの姿に目尻を下げた。

 [2012年7月31日7時9分]



五輪競泳コラム

Nikkan Olympic Swimming Columns
競泳評論・高橋繁浩

競泳評論・高橋繁浩

元五輪代表の高橋繁浩氏(中京大教授)が五輪競泳を評します。

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