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引退フェルプス有終の金/競泳

五輪で金メダル18個を獲得し表彰された米国のフェルプス(撮影・たえ見朱実)
五輪で金メダル18個を獲得し表彰された米国のフェルプス(撮影・たえ見朱実)

<ロンドン五輪:競泳>◇4日(日本時間5日)◇男子400メートルメドレーリレー決勝

 「怪物」マイケル・フェルプス(27=米国)が、有終の美で競泳人生を締めくくった。400メートルメドレーリレーでバタフライの第3泳者を務め、米国の8連覇に貢献。2番手で引き継ぐと、力強い腕のかきで日本の松田を追い抜き、トップでアンカーにつないだ。「やりたいことはすべてやった」。充実の表情で大歓声に手を振った。

 今大会限りで引退する。五輪4大会に出場し、通算51レース、延べ9900メートルを泳ぎ、史上最多の金18個を含む計22個のメダルを重ねた。この日「歴代で最も偉大な五輪選手」として、国際水泳連盟から特別表彰も受けた。

 「これでサンデーのてっぺんに最後のチェリーを飾った。クリームもたっぷりね」とおどけた。今大会前、重圧に苦しんだ時、先輩選手から「君は既に偉大な実績を持つ。あとはチョコレートサンデーの最後にどんなチェリーを乗せるか、ってところだ」と言われ、救われたという逸話を受けた言葉だった。

 「30歳まで泳ぐことはない、と決めていた」と、あらためて明かした。15歳からプールと宿舎の往復だけの遠征、競泳漬けだった。「いろんな土地に行ったけど、本当のことは何も知らないんだ」。今後は旅をしたいという。

 [2012年8月6日8時57分 紙面から]



五輪競泳コラム

Nikkan Olympic Swimming Columns
競泳評論・高橋繁浩

競泳評論・高橋繁浩

元五輪代表の高橋繁浩氏(中京大教授)が五輪競泳を評します。

きっかけは寺川だった[6日09:44]