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10種代表の右代が走り幅跳び8位/陸上

観客の声援に両手を挙げて応える右代(撮影・奥村晶治)
観客の声援に両手を挙げて応える右代(撮影・奥村晶治)

<南部忠平記念陸上>◇8日◇札幌市円山競技場

 10種競技ロンドン五輪代表の右代啓祐(25=スズキ浜松AC)が男子走り幅跳びに出場。7メートル14で8位だったが、「調整なしで出場して自己3番目の記録。ファウルでしたが3本目はもっと良い感覚があった」と手応えを得た。

 196センチ、92キロの巨体が武器の右代は「パワーには自信がありますが走ることが永遠の課題」。国内でも100メートルや400メートル、助走スピードが記録に影響する走り幅跳びなどで苦戦するシーンが目立つ。

 ところが6月の日本選手権十種競技の走り幅跳びで7メートル45と、自己記録を大きく伸ばした。

「走りを大きく変えました。4月末くらいから接地した脚と反対脚の腿が素早く前に出る動きを意識しています。今日良い跳躍ができたことで、やってきたことが間違いでないと自信を持てました。オリンピックもその走りで臨みます」

 昨年、日本人初の8000点突破と10種競技の新たな1ページを記した。五輪代表も48年ぶりの快挙だが、右代が目指すのはリオ五輪でのメダル争い。

「十種競技をメジャーにするための礎となりたい。そのためにはロンドンで日本記録を更新したい」

 右代の壮大な計画が進行しつつある。

 [2012年7月8日19時24分]



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