陸上江里口匡史「自分の力出し切る」

　ロンドン五輪の陸上男子１００メートルと４００メートルリレー代表の江里口匡史（２３＝大阪ガス）に「バトン禁止令」が飛んだ。五輪へ向けた壮行会を９日、大阪市中央区の大阪ガス本社で開催。「自分の力を出し切ること。これが単純で難しい」などと決意を述べた。

　０８北京五輪４００メートルリレーで銅メダルを獲得した朝原宣治コーチ（４０）も同席した。アンカーだった同コーチは４年前、順位決定の瞬間にバトンを放り投げて話題になった。江里口は「ロンドンの地でバトンを天高く投げられるような結果を出したい」と得意気に宣言。しかし同コーチは「江里口くんは１走の可能性が高いので、バトンを投げられたら困ります」と、うまく切り返した。

　同社の尾崎裕社長も「４年前もここで朝原さんを送り出し、（メダルを取って）帰ってきてからもやりました。また近いうちにここで。決してプレッシャーをかけるわけじゃありませんが」と激励した。あちこちからの「プレッシャー」に、主役も苦笑いしていた。

　［2012年7月9日22時32分］