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女100mのジャマイカvs米国に注目

 陸上のダイヤモンドリーグ第8戦のアビバ・ロンドングランプリ2012が7月13日、14日の2日間、クリスタルパレス競技場で行われる。1日開催が基本のダイヤモンドリーグでは唯一、2日間開催の大会で参加選手数も多い。オリンピックとは違う会場だが、五輪本番を前に有力選手が多数出場する。

 短距離では女子100メートルにシェリー・アン・フレイザー・ピレク(25=ジャマイカ)と、カルメリータ・ジーター(32=アメリカ)が出場。注目のジャマイカ・アメリカ対決となった。

 昨年のテグ世界陸上で勝ったのはジーター。2009年に10秒64の世界歴代2位を出すなど“速さ”が特徴だったジーターが、テグで初めて世界タイトルを獲得して“強さ”も備わってきた。

 一方のフレイザーは北京五輪、2009年のベルリン世界陸上に連続優勝し、“強さ”が特徴だった。今季はジャマイカ国内の試合で10秒70の自己新、世界歴代4位をマークするなど“速さ”も加わった。

 6月のダイヤモンドリーグ・ニューヨーク大会ではフレイザーが優勝してジーターは3位。今季の調子ではフレイザーが有利だ。

 男子100メートルは世界歴代3位のアサファ・パウエル(29=ジャマイカ)が欠場することになり、歴代2位のタイソン・ゲイ(29=アメリカ)が優勝濃厚だ。

 ゲイは6月の全米選手権は2位だったが、そのときに敗れたジャスティン・ガトリン(30=アメリカ)を今月6日のパリ大会では破って優勝した。故障で1年間のブランクがあったが、ロンドン五輪に向けて調子を上げてきた。

 パウエルは6月のジャマイカ選手権で3位。中盤までは優勝したヨハン・ブレイク(22=ジャマイカ)とウサイン・ボルト(25=ジャマイカ)の2強をリードしていた。

 日本勢では男子5000メートルに佐藤悠基(25=日清食品グループ)が出場する。ロンドン五輪の1万メートルに向けての調整という位置づけ。昨年、今年と日本選手権1万メートルを2連覇している佐藤だが、ともに1カ月前から1500メートル、5000メートルの試合に出場して調整した。「スピードのある動きをしておくことで、本番の1万メートルで最後まで余裕ができた」(佐藤)と分析。そのパターンをロンドン五輪にも当てはめようとしている。

 昨年のテグ世界陸上優勝のモー・ファラー(29=イギリス)が出場するが、12分台の記録を持つのはファラー1人だけ。先頭集団は13分前後のペースで進むだろう。佐藤は日本記録(13分13秒20)までは難しそうだが、先頭集団について13分20秒前後で走っておきたい。

 ◆ダイヤモンドリーグはIAAF(国際陸上競技連盟)が主催する最高カテゴリーの競技会シリーズ。今季はドーハ大会を皮切りに9月のブリュッセル大会まで全14戦が開催される。各大会の種目別優勝賞金は1万ドル(2位6000ドル~8位1000ドル)。各大会のポイント合計で争われる年間優勝者には4万ドルとダイヤモンド入りトロフィーが贈呈される。出場者はトップ選手に厳選され、ほとんどの種目が予選なしの一発決勝。緊張感あるレースが次々に行われる。また、オリンピックや世界陸上のように1国3人という出場人数の制限がない。ジャマイカ、アメリカ勢が揃う短距離種目や、アフリカ勢が多数出場する中・長距離種目などは、オリンピックや世界陸上よりも激しい戦いになる。

 [2012年7月13日11時39分]



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