劉翔「腰痛めた」まさかの棄権／陸上

＜陸上：ダイヤモンドリーグ第８戦：ロンドン・グランプリ＞◇１３日◇ロンドン

　男子１１０メートル障害で２大会ぶりの五輪金メダルを目指す劉翔（中国）は、２９歳の誕生日のレースでまさかの棄権。雨が降る悪条件の中、予選は１組１着で余裕の通過だったが、決勝直前に欠場が発表された。大会広報は「腰を痛めた。念のための措置」とだけ説明。同選手のコーチも、症状が軽いことを強調しながら「予選終了後、腰に少し違和感があった。決勝は大事をとって棄権することを決めた」と話した。

　地元の大きな期待を集めた４年前の北京五輪で、故障のため走ることなく競技場を去った苦い記憶がよみがえる。今季はダイヤモンドリーグで２勝するなど好調だったが、雪辱の舞台を前に不安を残すことになった。

　［2012年7月14日23時10分］