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注目イシンバエワ ダイヤモンドL第9戦

 陸上のダイヤモンドリーグ第9戦のエルキューリス(ヘラクレス)大会が7月20日、モナコのルイ2世競技場で行われる。ロンドン五輪の陸上競技開始までちょうど2週間。文字通り五輪前の最終戦で、本番さながらのレベルの高いパフォーマンスが見られそうだ。

 一番の注目は女子棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ(30=ロシア)がダイヤモンドリーグに今季初登場すること。

 2010年は休養と位置づけて試合に出ず、復帰した昨年もテグ世界陸上で6位と敗れ「イシンバエワ時代の終焉」ともささやかれた。しかし今季は2月に5メートル01の室内世界新、屋外と合わせて自身28回目の世界記録更新を果たした。3月の世界室内選手権でも久しぶりの世界大会優勝を成し遂げ、完全復活を印象づけた。

 イシンバエワの屋外初戦は7月10日のフランスの小さな競技会で4メートル75。第1戦が五輪直前というのは異例だが、当初から決めていたことでケガや体調不良が原因ではない。ただ、2位選手に5センチと迫られたことが若干気になる。

 イシンバエワは11日の記者会見で「モナコでは4メートル85以上は跳びたいと思っています。そして、ロンドン五輪では5メートル以上を跳んで勝ちたい」とコメント。

 4メートル85なら今季世界最高であるが、北京五輪前の今大会では5メートル04と当時の世界新記録を跳んでいる。控えめに話しているのか、完全に自信を取り戻していないのか。いずれにせよ、モナコの結果で今季のイシンバエワの状態が判明する。

 男子の110メートル障害が面白くなってきた。世界記録保持者のダイロン・ロブレス(25=キューバ)と劉翔(29=中国)は出場しないが、12秒93の今季世界最高を出しているアリエス・メリット(26=アメリカ)が要注意選手だ。

 6月の全米選手権に12秒93で優勝した時点ではまだ、今季のダイヤモンドリーグで劉翔に2連敗していることもあり、評価はそれほど高くなかった。しかし今月13日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会でも12秒93で優勝。かなり気温の低い悪コンディションで、メリット自身「このコンディションで出せたことが自信になる」とコメントした。今大会で12秒87の世界記録に迫る可能性もある。

 男子3000m障害ではペースメーカーが7分53秒63の世界記録ペースで走るのは間違いない。5月に7分54秒31の世界歴代3位をマークしたポール・コエチ(30=ケニア)と、やはり5月に7分56秒58で走っているリチャード・マテロング(28=ケニア)が後半で競り合えば、8年ぶりの世界記録更新もあり得る。

 男子400メートルでは、北京五輪金メダリストのラショーン・メリット(26=アメリカ)と、昨年のテグ世界陸上優勝者のキラニ・ジェームズ(19=グレナダ)が激突。メリットが2008年に走って以来途切れている43秒台が期待されている。

 ◆ダイヤモンドリーグはIAAF(国際陸上競技連盟)が主催する最高カテゴリーの競技会シリーズ。今季はドーハ大会を皮切りに9月のブリュッセル大会まで全14戦が開催される。各大会の種目別優勝賞金は1万ドル(2位6000ドル~8位1000ドル)。各大会のポイント合計で争われる年間優勝者には4万ドルとダイヤモンド入りトロフィーが贈呈される。出場者はトップ選手に厳選され、ほとんどの種目が予選なしの一発決勝。緊張感あるレースが次々に行われる。また、オリンピックや世界陸上のように1国3人という出場人数の制限がない。ジャマイカ、アメリカ勢が揃う短距離種目や、アフリカ勢が多数出場する中・長距離種目などは、オリンピックや世界陸上よりも激しい戦いになる。

 [2012年7月19日7時28分]



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