フェリックス不戦勝、100ｍ代表再戦なし

　「コイントス騒動」に終止符－。陸上女子１００メートルでロンドン五輪の「米国代表３番目のイス」をかけた争いで、米国陸連は２日（日本時間３日）、同日に予定していたアリソン・フェリックス（２６）とジェネバ・タモー（２２）の再レースで、タモーが棄権したと発表した。フェリックスは２００メートル、４００メートルリレーと合わせ、３種目で五輪に出場する。

　タモーは２日夜、米ＮＢＣ放送に「心がこれ以上、望まなかった」と説明し、フェリックスに直接電話したことを明かした。３０日の２００メートル（５位）を終え、肉体的な疲れもあった。フェリックスは「再レースが一番フェアだと思っていたので、行われなかったことは残念。でも我々の友情は変わらない」と話した。

　今回の騒動は、６月２３日の全米選手権女子１００メートル決勝で同じクラブに所属するタモーとフェリックスが１１秒０６８の同着３位となり、米国陸連が「コイントスか、再レースか、両者に選択させる」と発表したことで大紛糾した。なお、タモーは４００メートルリレーで代表入りする。

　［2012年7月4日9時2分　紙面から］