日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。



陸上 Athletics
  1. トップ
  2. ニュース
  3. フォト
  4. 日程&結果
  5. 選手名鑑
  6. 競技メモ
  7. メダル史
  8. マラソンコース

高平が初準決 2度出場経験生きた/陸上

<ロンドン五輪:陸上>◇7日◇男子200メートル予選

 高平慎士(28=富士通)が3度目の五輪にして、自身初の準決勝(24選手)進出を果たした。予選6組に登場すると、持ち前のコーナリングのうまさを発揮。直線で米国のスピアモンに競り負けたが、20秒57の3着でゴール。組3着以内が自動的に抜ける条件をクリアした。

 高平は満足そうな表情で「(コーナーで)ほかの人が視界に入っても冷静になれたのは、2回のオリンピックのおかげ。コンディションもいいし、いい準備ができた」。昨年の世界選手権でも準決勝に進出したが、五輪の舞台となれば、また格別の味わいだった。そんな高ぶる思いを抑えるように「次が勝負なんで。総力を結集してやる」。余韻に浸る間もなく、かぶとの緒を締め直した。

 心の中には、世界と伍(ご)した先輩たちの熱い走りが強烈に残っている。世界選手権なら03年パリで200メートル銅の末続、05年ヘルシンキ400メートル障害銅の為末、そして五輪なら08年北京400メートルリレー銅の朝原だ。「無の境地。そこに入れば、決勝の可能性は出てくる」。準決勝で目標とする記録は20秒2。「出せないタイムじゃない」。28歳のチームリーダーは、夢の決勝を思い描いた。【佐藤隆志】

 [2012年8月8日8時15分 紙面から]



五輪陸上コラム

Nikkan Olympic Athletics Columns
陸上評論・瀬古利彦

陸上評論・瀬古利彦

往年名ランナーで日本陸連理事の瀬古利彦氏が陸上競技を評します。

小さな「のろし」は上がった[13日09:24]