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北島5位!3大会連続「金」逸す/競泳

男子100メートル平泳ぎ決勝で5位に終わった北島(撮影・田崎高広)
男子100メートル平泳ぎ決勝で5位に終わった北島(撮影・田崎高広)

<ロンドン五輪:競泳>◇29日(日本時間30日)◇男子100メートル平泳ぎ決勝

 3大会連続金メダルを狙った北島康介(29=日本コカ・コーラ)が、59秒79で5位に終わった。スタートから必死に飛ばしたが、世界新記録(58秒46)で金メダルを獲得したファンデルバーク(南アフリカ)に追いつけなかった。

 本来の実力とは程遠かった。自己ベスト(58秒90)より、0.89秒も遅いタイムでは話にならなかった。ひげをそり、大舞台に臨んだ北島は、レース後、ショックを隠すように、ゆっくりと声を振り絞った。

 「悔しいことは悔しい。期待してくださった皆さんであったり、チームのみんなであったり、楽しみにしてくれていた人たちにいいところを見せられなくて残念と、申し訳ない気持ちです」。

 不安が的中した。前夜の準決勝では、タイムが上がらず首をかしげていた。「(泳ぎが)かみ合っていない。バランスはよくない」。世界のライバルたちを蹴落としてきた手のかきと足のけりの絶妙なバランスが、最後までかみ合わなかった。

 「まだ自分に残された200メートルがある。チームとしてのリレーもある。役割をまっとうできるように頑張りたい」。

 北島は次戦(200メートル平泳ぎ)に向けて、自分の折れたハートを必死に奮い立たせていた。

 [2012年7月30日5時31分]



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