松田３位に地元は惜しみない拍手

　競泳男子２００メートルバタフライで２大会連続の銅メダルに輝いた松田丈志（２８）の故郷、宮崎県延岡市では１日、市役所に市民約３５０人が集まり、スクリーンの前で声をからして声援を送った。３位の表示が出た瞬間「ああ～っ」とため息が漏れたが、すぐに惜しみない拍手が送られた。

　会場には「延岡から世界一を」と書いた横断幕が掲げられ、スタート前から「ファイト、ファイト、タケシ」と掛け声が。１５０メートルを２位でターンすると「行けー！」と叫び声も混じり、ボルテージは最高潮に。レース終了後にはくす玉を割って祝福した。

　松田が４歳から高校生まで所属していた東海（とうみ）スイミングクラブの後輩で、バタフライが得意という小学５年の谷川理久君（１０）は「すごかった。僕も将来はバタフライで五輪に出たい」と興奮した様子。

　松田の後援会事務局長を務める山崎洋一さん（６８）は「金メダルではなかったけれど、４年間で一番いい泳ぎだった」と感慨深げだった。

　［2012年8月1日10時39分］