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理恵 大丈夫?3種目でミス

ヘアバンドを口にくわえ後ろ髪を結び直す田中理恵(撮影・小沢裕)
ヘアバンドを口にくわえ後ろ髪を結び直す田中理恵(撮影・小沢裕)

 理恵がピンチだ。ロンドン五輪の体操女子日本代表が8日、都内で五輪本番を想定した試技会を公開した。主将の田中理恵(25=日体大研究員)は、4種目中3種目で落下やラインオーバーなどの大過失を犯して不安を残した。塚原千恵子監督(64)も「田中の調子が良くない」と心配顔だ。

 最初の段違い平行棒で、低棒での倒立に失敗。技がつながらず落下した。続く平均台では、ぐらついて右手をバーについた。今季から新しくピンクパンサーの曲に変え、全日本、NHK杯を制した原動力となった床運動でも、最後の着地が乱れ、両足ともラインオーバー。まともにこなせたのは、最後の跳馬ぐらいだった。

 「体操の調子は悪くない」と言う。一方で「体調がいいわけじゃないけど…」と言葉を濁し、平均台の着地では一瞬、顔をしかめる場面もあった。2週間前の試技会でも全体で5位と調子が上がらず、「これじゃ(主将としては)0点ですね。逆に励まされている」。塚原監督も「プレッシャーもあるのかな」と気遣った。

 前日7日の七夕には、母方の祖母美代子さんから携帯写メールで、願い事が書かれた短冊の写真が届いた。その短冊には「田中3きょうだい。ロンドンでは1番楽しんだものが勝つ」と書かれていた。昨年の世界選手権前には、貧血で体調を崩した。しかし、その逆境をはね返し、五輪切符をつかんだ。「(今回も)あとは上がるだけ」。本当の楽しみは本番に取っておく。【吉松忠弘】

 [2012年7月9日8時37分 紙面から]



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