理恵、ベストＤＶＤ持参でロンドンへ

　理恵がイメトレでメダルに挑む。体操女子でロンドン五輪代表の５人が１４日、成田空港から出発。主将で全日本女王の田中理恵（２５＝日体大研究員）は、自分の好演技だけを集めて特別編集されたＤＶＤや、男子代表の兄和仁（２７）、弟佑典（２２）の分のお守りを持ち「いい練習をして、うまく試合に合わせたい」と笑顔で旅立った。グレーのジャケットに、白いパンツという日本選手団公式ウエアに身を包み、搭乗口で機長から花束を受け取った。「勇気と感動を与えられるように、全力で演技したい」とあいさつ。美濃部ゆう（２２）が整備士からの寄せ書きを受け取り、全員が手を振り機上の人となった。

　好演技だけを編集したベストＤＶＤは、国立スポーツ科学センター（ＪＩＳＳ）のマルチサポート事業の一環となっている。繰り返し見ることで、好演技のイメージをすり込むことができる。鶴見虹子や、バドミントン代表の潮田玲子らも持参している。

　８日の試技会では、４種目中３種目で大きなミスを犯した。しかし、この日は「後は（調子は）上がるだけ」と心配していない。そのためにもベストＤＶＤは最高のイメトレになる。代表は、本番会場のノースグリニッジ・アリーナで練習ができるまで、ロンドン郊外で調整合宿を張る。【吉松忠弘】

　［2012年7月15日8時56分　紙面から］